freeeの経費精算では、IPアドレスによるアクセス制限を設定できる場合があります。ただし、経費精算だけに個別設定するのではなく、freee会計などのサービスへのログインを、指定したIPアドレスからに制限する仕組みとして扱われます。
freeeの経費精算でIP制限をすると何が制限される?
IP制限を設定すると、許可したIPアドレス以外からfreeeへログインする操作を制限できます。経費申請や承認もfreee上で行うため、結果として経費精算の利用場所を制限することが可能です。
ただし、これは「経費精算機能だけを対象にする制限」とは限りません。freee会計全体へのログインが制限される設定であれば、経費精算以外の機能にも影響します。
IP制限を利用できるかはプランと権限の確認が必要
IP制限の利用可否や設定方法は、契約しているプラン、サービス、管理者権限によって異なる可能性があります。すべての利用者が設定できるとは限らず、管理者向けのセキュリティ設定として提供されている場合があります。
設定画面にIP制限の項目が表示されない場合は、次の可能性を確認してください。
- 契約中のプランがIP制限に対応していない
- freee会計ではなく、別のfreeeサービスを利用している
- ログインしているアカウントに管理者権限がない
- IP制限の設定画面が経費精算の画面とは別の場所にある
正確な対応プランや現在の設定方法は、契約中のサービスの管理画面と、freeeが案内する最新のヘルプ情報で確認してください。利用プランを変更すれば必ず使えるとは限らないため、契約内容と対象サービスを合わせて確認する必要があります。
IP制限を設定する前に確認すること
IP制限を有効にする前に、経費申請や承認を行う場所を洗い出してください。オフィスだけでなく、自宅、外出先、テレワーク環境、スマートフォンのモバイル通信などから利用する場合は、許可するIPアドレスが変わることがあります。
確認が必要な利用場所
- 会社のオフィス
- 拠点や店舗のネットワーク
- 自宅の固定回線
- VPN接続時のネットワーク
- スマートフォンのモバイル通信
- 出張先やコワーキングスペース
特に、家庭用回線やモバイル通信では、接続のたびに外部IPアドレスが変わることがあります。許可したIPアドレスから外れると、経費の申請者や承認者がfreeeへアクセスできなくなるおそれがあります。
会社のネットワークだけに限定したい場合の考え方
会社のオフィスからの利用に限定したい場合は、会社のインターネット回線に割り当てられた外部IPアドレスを確認し、そのIPアドレスを許可する形が基本です。パソコンに表示される「192.168.x.x」などの社内ネットワーク用アドレスを登録するものではありません。
複数拠点がある場合は、各拠点からfreeeへ接続する際の外部IPアドレスを確認します。IPアドレスが固定されていない回線では、登録後に接続できなくなる可能性があるため、社内のネットワーク管理者や回線事業者への確認が必要です。
テレワークやスマートフォンで経費精算する場合の注意点
IP制限は、利用者本人を確認する多要素認証とは異なります。許可したネットワークからのアクセスに限定する機能なので、IP制限だけでアカウントの不正利用をすべて防げるわけではありません。
また、外出先や自宅から経費申請する運用では、IP制限によって利便性が下がることがあります。次のような運用と比較して、会社の実態に合うか判断してください。
| 運用 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 会社の固定回線からのみ利用 | オフィス内で申請・承認を完結する場合 | 自宅や出張先から利用しにくい |
| VPN経由で利用 | 社外からも社内ネットワークを経由させたい場合 | VPNの設定や運用が必要 |
| IP制限を使わず、認証対策を強化 | テレワークやモバイル利用が多い場合 | 多要素認証やアカウント管理を別途行う必要がある |
設定後にアクセスできなくなった場合の確認方法
- 現在接続しているネットワークが、許可したIPアドレスと一致しているか確認する
- VPNを使用している場合は、VPN接続の有無を確認する
- 自宅やモバイル回線など、IPアドレスが変わりやすい回線から接続していないか確認する
- 別の管理者が登録した許可IPアドレスと、現在の会社回線のIPアドレスを照合する
- 管理者でもログインできない場合は、freeeのサポートに復旧方法を確認する
設定前には、管理者本人が利用するネットワークを許可対象に含めることが重要です。緊急時に設定を戻せる管理者や連絡方法も、あらかじめ決めておくと安全です。
freeeの経費精算でIP制限をするかの判断
freeeの経費精算でIP制限を設定できるかは、対象サービス、契約プラン、管理者権限によって決まります。利用できる場合でも、経費精算だけでなくfreeeへのログイン全体に影響する設定かどうかを確認してください。
まずは管理者アカウントでセキュリティ関連の設定項目を確認し、会社の固定IP、テレワーク、スマートフォン利用への影響を整理します。オフィス外からの利用が多い場合は、IP制限を設定する前に、VPNや多要素認証を含めた運用を検討する必要があります。






