マネーフォワード クラウド経費のセキュリティ対策としてSSOや2要素認証は利用できる?

マネーフォワード クラウド経費のセキュリティ対策としてSSOや2要素認証は利用できる?

マネーフォワード クラウド経費では、SSO(シングルサインオン)と2要素認証を利用できる構成があります。ただし、SSOの利用可否や対象プラン、2要素認証の適用範囲は、契約内容や管理者設定によって異なるため、全契約で同じ条件とは限りません。

特に、SSOを使う場合は、マネーフォワード側ではなく、Microsoft Entra ID(旧Azure AD)などのIDプロバイダー側で多要素認証を設定する運用になることがあります。

SSOと2要素認証は利用できる?

対策 利用の考え方 確認が必要な点
SSO SAMLなどに対応した認証基盤を経由してログインする方式 契約プラン、対象ユーザー、対応する認証方式、管理者設定
2要素認証 パスワードに加えて、認証コードなど別の要素を使って本人確認する方式 対象となるアカウント、設定単位、認証アプリやメールなどの対応方法

したがって、「SSOと2要素認証は選択肢になるか」という質問への答えは利用できる可能性があるが、契約プランと認証構成の確認が必要です。

SSOとは何か

SSOは、社内で利用している認証基盤に一度ログインすると、マネーフォワード クラウド経費にも追加のパスワード入力なしでアクセスできる仕組みです。

たとえば、会社がMicrosoft Entra IDやOktaなどを利用している場合、従業員のアカウント管理を認証基盤側にまとめられます。退職や異動があったときに認証基盤のアカウントを停止すれば、クラウド経費へのログインも止めるという運用にしやすくなります。

SSOを導入すると、次のような管理がしやすくなります。

  • 従業員がサービスごとに異なるパスワードを覚える負担を減らす
  • 入社、異動、退職時のアカウント管理を一元化する
  • 会社のパスワードポリシーを認証基盤側で適用する
  • 認証ログを社内の認証基盤で確認する

一方で、SSOを利用するには、認証基盤の設定やドメイン、ユーザーの割り当てなどが必要です。設定を誤るとログインできなくなることがあるため、管理者用の別ログイン手段や緊急時の復旧方法も事前に確認してください。

2要素認証とは何か

2要素認証は、パスワードだけでなく、認証アプリに表示されるコードなど、別の認証要素を組み合わせてログインする方法です。パスワードが漏れた場合でも、追加の認証要素がなければログインしにくくなります。

代表的な組み合わせは、次のとおりです。

  • 知識情報:パスワードや暗証番号
  • 所持情報:スマートフォンや認証アプリ
  • 生体情報:指紋や顔認証

ただし、2段階で入力する仕組みがすべて厳密な意味で「2要素」とは限りません。導入時は、マネーフォワード クラウド経費で利用できる認証方法が何か、認証コードの送信先や再発行方法がどうなっているかを確認する必要があります。

SSOと2要素認証は同時に使える?

同時に使えるかどうかは、マネーフォワード クラウド経費と認証基盤の設定によって決まります。SSOを使う場合、追加認証をマネーフォワード側で設定するのではなく、SSOの認証を担当するIDプロバイダー側で多要素認証を行う構成が一般的です。

たとえば、次のような構成です。

  1. 従業員がマネーフォワード クラウド経費へのログインを開始する
  2. 会社の認証基盤へ移動する
  3. パスワードと認証アプリなどで本人確認を行う
  4. 認証に成功するとクラウド経費へ戻り、利用を開始する

この場合、クラウド経費側のパスワードと2要素認証を別に設定するのではなく、認証基盤側で多要素認証を適用します。両方を重ねて設定できるかは、二重認証になって利用者の負担が増えないかも含めて確認しましょう。

導入前に確認する項目

SSOや2要素認証を導入する前に、管理者は次の項目を確認してください。

  • 契約中のプランでSSOが利用対象になっているか
  • SSOの認証方式と、会社で使っているIDプロバイダーが対応しているか
  • 全ユーザーがSSOの対象になるのか、一部ユーザーだけを対象にできるのか
  • 2要素認証を個人単位で設定するのか、組織単位で必須にできるのか
  • SSO利用時の多要素認証をどのサービスで実施するのか
  • スマートフォンの紛失や機種変更時に、認証を復旧できるか
  • 認証基盤が停止した場合の緊急ログイン方法があるか
  • 退職者や異動者のアカウントをどの手順で停止するか

プラン名や利用条件は変更される可能性があるため、申し込み前には契約中のサービス画面、管理者向けヘルプ、契約窓口で確認してください。特に、SSOが使えることと、全ユーザーにSSOを強制できることは別の条件です。

企業の利用状況別に選ぶなら

すでに会社の認証基盤がある場合

Microsoft Entra IDやOktaなどを全社で利用している場合は、まずSSOの対応条件を確認するのが適しています。認証基盤側で多要素認証や退職者のアカウント停止まで管理できれば、クラウド経費のログイン管理もまとめやすくなります。

認証基盤を導入していない場合

SSOのためだけに新しい認証基盤を導入すると、初期設定や運用管理が必要になります。利用者数や管理者の負担を考え、まずは利用可能な2要素認証を設定する方法と比較してください。

経費情報へのアクセスを厳しく管理したい場合

SSOの有無だけでなく、従業員の追加・削除、権限変更、端末管理、ログの確認まで含めて設計することが重要です。経費データを扱う管理者や経理担当者には、一般ユーザーより厳しい認証条件を適用できるかも確認しましょう。

結論:まず契約プランと認証の担当範囲を確認する

マネーフォワード クラウド経費のセキュリティ対策として、SSOと2要素認証は検討できます。ただし、SSOの対象プラン・対応方式・強制可否と、2要素認証をどのサービスで実施するかは、契約内容と設定によって変わります。

最初に、管理画面または契約窓口で「SSOの利用条件」「2要素認証の設定方法」「SSOと多要素認証を組み合わせる場合の構成」を確認し、自社の認証基盤と合う方法を選んでください。