マネーフォワード クラウド経費のOCRはどの項目まで読み取れる?

マネーフォワード クラウド経費のOCRはどの項目まで読み取れる?

マネーフォワード クラウド経費のOCRで読み取れる中心的な項目は、領収書・レシートに記載された「支払先」「日付」「金額」です。費目や部門、プロジェクトなどの経費精算に必要な項目を、領収書のOCRだけで一括入力できるわけではありません。

OCRの対象になる主な項目

マネーフォワード クラウド経費の領収書OCRでは、まず次の3項目が読み取りの基本になります。

項目 読み取り内容 注意点
支払先 店舗名や会社名など 画像の解像度や記載位置によって、店名が正しく認識されない場合があります。
日付 領収書やレシートに記載された利用日・発行日 複数の日付がある場合は、意図した日付になっているか確認が必要です。
金額 領収書に記載された支払金額 税込金額や合計金額として認識されるとは限らないため、画面上で確認します。

つまり、OCRで自動入力される範囲は、領収書の画像から確認できる「いつ、どこで、いくら支払ったか」が中心です。画像を登録しただけで、経費の申請内容がすべて完成する機能ではありません。

OCRだけでは入力が完了しない項目

次のような項目は、領収書に書かれていない情報や、社内の経費精算ルールに関わる情報です。そのため、OCRの読み取り後に手動で選択・入力することが一般的です。

  • 勘定科目や経費科目
  • 部門
  • プロジェクト
  • 申請者や負担先
  • 利用目的、摘要、参加者
  • 支払方法や利用したカード・サービス
  • 申請経路、承認者

たとえば、同じ飲食店の領収書でも、会議費になるのか、接待交際費になるのかは利用目的や社内規程で判断します。こうした情報は領収書の文字だけでは確定できないため、OCRの対象項目とは別に確認が必要です。

消費税額や登録番号は自動で入るのか

消費税額、税率、適格請求書発行事業者の登録番号などが、利用中のOCR機能や画像の内容によって認識される可能性はあります。ただし、すべての領収書で正しく読み取れる、または必ず自動入力されるとは判断しないでください。

インボイス制度への対応では、領収書に登録番号が記載されているか、税率ごとの金額や消費税額が確認できるかなどを、証憑の内容と入力画面の両方で確認する必要があります。登録番号や税区分の扱いは、契約中のサービス内容、設定、利用時点の仕様によって異なる場合があります。

読み取り後に確認すべき項目

OCRは文字を自動認識する機能であり、入力内容の正しさを保証するものではありません。申請前に、少なくとも次の項目を領収書と照らし合わせます。

  1. 支払先の名称が領収書の記載と一致しているか確認する。
  2. 利用日・発行日など、経費として登録する日付が正しいか確認する。
  3. 合計金額が領収書の金額と一致しているか確認する。
  4. 税率、消費税額、登録番号が必要な場合は、証憑に記載されている内容を確認する。
  5. 勘定科目、部門、プロジェクト、利用目的などを社内ルールに合わせて入力する。

特に、レシートに「小計」「値引き」「税込合計」など複数の金額が表示されている場合は、合計金額として登録された値が正しいか注意が必要です。文字が小さい、画像が傾いている、反射しているといった場合も、読み取り結果をそのまま申請しないようにします。

OCRで読み取れないときの対処法

支払先・日付・金額のいずれかが正しく読み取られない場合は、画像を見やすくして再登録するか、読み取り後の入力欄を手動で修正します。

  • 領収書全体が画像に入っているか確認する
  • 文字がぼやけていないか確認する
  • 影や反射が文字にかかっていない画像を使う
  • 領収書を平らにして、傾きを抑えて撮影する
  • 読み取り結果と原本を照合してから申請する

手書きの領収書や、文字が欠けている領収書、レシート以外の形式の証憑では、読み取り精度が下がることがあります。読み取りに失敗しても、領収書の内容を確認しながら手入力すれば経費申請を進められる場合があります。

マネーフォワード クラウド経費のOCRはどこまで読み取れるか

結論として、OCRの中心的な対象は支払先・日付・金額です。消費税額や登録番号などは、証憑の記載内容や利用中の機能によって扱いが変わるため、必ず自動入力されるとは考えないほうが安全です。

勘定科目、部門、プロジェクト、利用目的などは、OCRとは別に申請者や社内設定による入力・確認が必要です。導入前や運用変更時は、実際に使用する領収書でテストし、必要な項目が自動入力されるかを確認してから社内運用を決めてください。